岐阜県高山市の介護老人保健施設「それいゆ」で2017年夏、入所者にけがを負わせたとして元職員小鳥 剛(おどり たけし)容疑者(33)=名古屋市南区=が逮捕された事件で、岐阜県警は近く、別の入所者の女性に対する傷害致死容疑でも再逮捕する方針を固めた。
目次
事件の概要
小鳥容疑者は、2017年8月15日に介護老人保健施設「それいゆ」に入所していた女性(当時91)に暴行を加え、多発肋骨骨折や外傷性血気胸などの重傷を負わせたとして、2月3日に傷害容疑で岐阜県警に逮捕されている。
今回2017年8月12日、施設に入所していた中江幸子さん(当時87)に暴行を加えて、翌13日に外傷性右血気胸のため死亡させた疑いの為再逮捕された。
岐阜県警が中江さんの遺体を司法解剖した結果、折れた肋骨(ろっこつ)が右の肺に刺さり、穴があいて血がたまっていたことが判明した。
接見した弁護士によると、小鳥容疑者は容疑を否認しているという。
施設では2017年7月末~8月中旬の半月ほどの間に、入所者の男女5人が相次いで死傷しており、岐阜県警は小鳥容疑者の関与について慎重に調べている。
小鳥 剛(おどり たけし)容疑者のプロフィール
小鳥 剛(おどり たけし)容疑者のプロフィールを紹介します。
項目 | 情報 |
氏名 | 小鳥 剛(おどり たけし)容疑者 |
年齢 | 33歳 |
住所 | 名古屋市南区戸部下 |
職業 | 無職(事件後に「それいゆ」を退職)。元介護施設職員 |
小鳥 剛容疑者の顔写真
やさしそうな顔をしてますが、裏では酷い事をしていたんですね。介護の仕事は相当ストレスが溜まりますが、それを患者さんに向けてはいけません。何か別の方法で発散させる事は出来なかったものでしょうか。
小鳥 剛容疑者SNS
SNSに関しては相当調べましたが特定出来ませんでした。わかり次第更新致します。
傷害致死容疑とは
傷害致死罪は、人に傷害を負わせ、その傷害によってその人を死亡させた場合に成立します。
「人が死ぬ」という外形だけ見ると、殺人罪と似ています。しかし、殺人罪は殺意をもって行為に出て、それによって人を死亡させるものです。これに対して、傷害致死罪は、殺人の故意はなく、暴行または傷害の故意だけをもって行為に出て、傷害を負わせ、それによって人を死亡させるものです。
つまり殺人罪は明らかに殺意を持って人を死に至らしめた場合で、傷害致死罪は暴行を加えた結果人が死亡した場合です。よって傷害致死罪には殺意がなかった事が重要となります。
外傷性血気胸
外傷性気胸は、外傷によって胸壁と肺との間に空気がたまることで起こります。その結果、肺が部分的または完全に虚脱します。空気が肺から漏れ出て、肺と胸壁との間にたまります。漏れ出た空気が、胸部や首の皮膚の下にたまることもあります。多くの場合、胸腔に血液も漏出します(血気胸)。
介護老人保健施設「それいゆ」
介護老人保健施設「それいゆ」について紹介します。
項目 | 情報 |
施設名称 | 介護老人保健施設 それいゆ |
施設種別 | 介護老人保健施設 |
施設所在地 | 岐阜県高山市桐生町4-268 |
開設年月日 | 1997年08月21日 |
入居定員 | 100名 |
居室総数 | 30室 |
介護を必要とする65歳以上の老人を収容しています。
まとめ
無抵抗な老人をストレスのはけ口にした事件です。殺意は無かったとしても結果的に人が死んでいる訳で、非常にやりきれない事件です。介護する人間が暴力を振るってはいけません。 老人が安心出来る環境にしてもらいたいものです。